ハーモニー
御久しぶりです皆様。
今日はある小説についてさらっと書きます。
時間がなくなって、独り言的なもの含めてもほとんど書けていませんが、僕が今己を賭けるフィールドは今の仕事の場なので、これで良いと思っております。
なので、土日の休みで一本更新できるように、という方向性で頑張ります。
近況報告含め色々と話すことはあります。ソーシャルメディアを社会人として利用する上で言えることいえないことの線引きはもちろんございます。内部情報には充分注意しながら、話せるだけ話せたら良いかな。
ということでまず前半部分は小説について。
![]() | ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) (2010/12/08) 伊藤 計劃 商品詳細を見る |
伊藤計劃の作品で、ハーモニーです。
彼は虐殺器官の作者であり、メタルギアソリッド・ガンズ・オブ・ザ・パトリオットのノベライズでも知られております。
虐殺器官でその名を知らしめ、ハーモニーでは日本人として初めてフィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞しております。
2009年に早逝されておりますので、彼の長編作品はこの三作のみです。
あらすじ。
"21世紀後半、「大災禍」ち呼ばれる世界的な混乱を経て、人類は大規模な福祉厚生社会を築き上げていた。
医療分子の発達で病気がほぼ放逐され、見せ掛けの優しさや倫理が横溢する〈ユートピア〉。そんな社会に倦んだ3人の少女は餓死することを選択した。
それから13年。死ねなかった少女・霧慧トァンは、世界を襲う大混乱の陰にただ一人死んだはずの少女の影を見る。
『虐殺器官』の著者が描く、ユートピアの臨界点。" (ハーモニー 裏表紙より)
ネタバレを避けたいので詳しいことは一切書きませんが、虐殺器官を読んで、これを読んで、伊藤計劃が既に亡くなっているという事実を心底残念に思いました。
この小説は僕が近年読んだものの中でも最高です。
鳥肌ってのは信じるに値しますね。
これは僕がPeople in the boxに出会ったときと同じ感覚でした。
つまりはひとつ、僕が描く(描いたことのある)世界を体現している、非常に好みの内容でした。
小説のキャラクターも、ストーリーも、また小説そのものに盛り込まれたギミックも、すばらしいものでした。
これは虐殺器官を読んでから読むことをオススメします。
ちなみに僕は虐殺器官よりもこっちのほうが好きです。
描く世界はどこまでもリアルで、論理的です。無論仮想ですが、そのリアリティはすばらしい。
虐殺器官で描かれる世界とは対極に位置する、いわば「平和」に絞め殺される世界。
そしてその片鱗は、実はわれわれの現代社会の中に既にあるのです。
このアイディアをそのまま放り込んでも今なら笑い飛ばされるだけでしょうが、それでも伊藤計劃の作品はあくまで「今現在を基点とした延長線上の未来」を描きます。その意味で、非常に正当なSFなのです。
個人の価値観に強く根ざすのでなんともいえませんが、この小説にあるアイディアは、僕の中でとても同意するもの、というか考えてきたことのひとつなのです。
それは妄想ですが、やはりおもしろいものなんですよ。
このライン、この一言にぞくぞくする。
そういう感覚が先立って反応するものを持ち合わせる作品は、とても価値あるものだと思います。
万人にそうであることはまずありえないけれど、誰かの心に響くものというのは、いつだってすばらしいのです。
非常にオススメしますので、ぜひぜひご一読を。
研修が終わりまして、配属が決まりました。
どこまで言って良いもんか解らないですけど、コンサルタントとして日々勉強することと相成りました。
配属されたチームがどうやら会社で一番でかい案件を扱うところらしく、戦々恐々としております。
自分を削って、一年目で何か咲かせられたらと思います。
細かなところですごくたくさん話すことはありますが、まあそんなに書くほど体力も無いわけで。
まあ週平日は仕事以外に時間を費やすことはまずないです、とだけ。
寝るか、仕事関連の時間か、どちらかです。
でもそんなに嫌じゃないです。
きっと出来る、という自分と
通用しないんじゃないか、何でこんなことも出来ないんだろう、という自分と
常にその葛藤です。
負けたくなくても不安はついていきます。
でも自分のフィールドに対して覚悟が決まれば、楽しめるんじゃないでしょうか。
今は日々充実してますし、楽しんでます。
よし、頑張ろう。
ということで曲。
Space Girl ~加速装置~
ナンバーガールの曲です。
向井秀徳は天才っす。
まあこの曲がどうとかっていうより、全体的な話ですけどね。
とりあえず聴いとけ!
ではまた。
ビルディングの間に立って たくさんの行き倒れを見てきた
ああねずみ色の気分だぜ あきらめた顔で一寸ニヤついて
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